集音器や補聴器に関するFacebook上の詐欺が止まりません!! 詐欺広告を見る度に小まめにMeta社に報告するのですが、同じ、EARGOの画像や動画を利用した広告が止まらないのです。今度は動画バージョンも。日本語の音声も字幕もメチャメチャなのが笑えます。
詐欺広告動画→https://youtu.be/quzV4pcNZzw
Phonakは、5月末から、Virto Infinioシリーズの耳あな型補聴器(CIC)を発売します。最新のInfinioのチップを採用したCIC補聴器で、Virto I30/I50/I70/I90と、チタンシェルの I70-T/I90-T が販売予定です。なお、期待の充電式耳あな型補聴器の日本発売は見送られたようで、残念です。
同時にTerra+というお求めになりやすい耳かけ型RIC補聴器に充電式の Terra+RIC-Rが加わります。Phonak製補聴器は価格帯が高いので、Terra+の充電式RIC型はうれしい新発売です。
愛媛県視聴覚福祉センター30周年記念イベント「視聴覚障がい福祉機器展」が開催されます。
日時:2025年6月14日(土)・15日(日)、共に10:00~、(土)は17時終了、(日)は14時終了
場所:愛媛県視聴覚福祉センター(松山市本町6丁目11-5)
駐車場:愛媛県総合保健福祉センター
参加費:無料
事前参加申込不要(特別企画は事前参加申込を要す)
Oticonから IIC/CICに新製品が追加されました。旧来の Ownシリーズに「SI」がついたより高度な音処理ができる器種に変わっています。また、JETシリーズも追加に!
シバントス社の補聴器に新製品登場。久しぶりに電池式耳あな型補聴器に新製品が出て、今までInsioNxでしたが、IXのシリーズに電池式が加わったことが大きいです。さらに総合支援法指定補聴器がシバントスの5クラスの補聴器となり、かなり高性能な耳かけ型補聴器に入れ替わりました。
メガネのT店でご購入の方のRIC補聴器両耳のお持ち込み。主訴は「音割れがしてきれいに聞こえない」とのこと。お話しを伺うと、真珠腫性中耳炎にてオペを3回。耳鏡で術後耳であることがわかります。早速、REURとREAR(65/80)を測定すると、800~2.5kHzのあたりでREAR65とREAR80の幅が数dBしかありません。術後耳は外耳道が広くなっているので独特のREURになり、かつ同じ音圧でも鼓膜面音圧は低くなってしまいます。そこで、
①右耳の装用は止めて左耳1台に変更
②左耳を85から100レシーバに交換
③左耳のCRをより1に近づけ&最大出力を上げました
「良く聞こえるようになった!」とご満足いただけました。
★聴力によっては両耳装用より片耳装用の方が良い場合がある
★術後耳はREURを測定しないと適正な透明補聴器が作れない
★術後耳ではPCの画面上の利得をそれなりに上げないと補聴効果が出ず、かつ、REARまたはFGで評価しないと適正な補聴効果が得られる補聴器にはならない
こんなことは中耳炎の基礎とか実耳測定のことを知っていればすぐに気付くことと思うのです。基礎から補聴器を学んでいない方が十分な知識がないにもかかわらず、補聴器を販売することの弊害と言えると思います。
先日、実耳測定が必要な方がおられAurical2にて補聴器調整を行いました。私は実耳測定を、①軽度難聴、②一側性難聴者の用のCROS/BiCROS補聴器、③LiD/APDの方への補聴器試聴の際に用いています。特に、クロス補聴器のフィッティングには欠かせません。クロス補聴器はそれなりの繊細な周波数特性の決定が必要です。原理は下記の論文にサラッと紹介しております。
https://researchmap.jp/read0189053/published_papers/32320249
耳かけ型補聴器にお名前や電話番号を書いたシールを補聴器の内側に貼ってきましたが、時間が経つと剥がれてしまうのです。そこで、今度はレーザー刻印機を取り入れました。小さな文字だと、文字が潰れてしまうので、今は電話番号が精一杯です。今後、ご希望の方にはお名前、もしくは電話番号の刻印を入れさせていただきます。
今の時代、フックの中のKnowlesのダンパーなど話題には上りません。先日、従来型の耳かけ型補聴器を持ち込まれた方から「新聞をめくる音や食器の当たる音が耳に響く」との訴えがあり、ダンパー入りフックに変えたら訴えが収まりました。2ccカプラ上で比較すると、やはり無駄なピークが削れていることがわかります。
デジタル補聴器になって画面上だけの補聴器調整で済ませようとする若者が多い中、やはり物理的な音響修正は必要だと思い、フックの中に入れられるダンパーを取り寄せました。
私の所で行っている耳あな型補聴器の修正について紹介したビデオを公開します。なお補聴器のユーザー様がご自身で手がけるのは補聴器を壊すことにもなりますので、慎重にご判断ください。私は今から30年ぐらい前、Starkey社が日本で初めてCIC補聴器を発売開始する際に本社で行われたセミナーにて基本的な技術を学べました。1)耳あな型補聴器やイヤモールドの補修用具
https://youtu.be/2phanyIHOtM
2)肉盛り
https://youtu.be/QMr33NUKbWY
3)テグスの補修
https://youtu.be/hhTeQkkym5o
4)ベントの拡げ方
https://youtu.be/azLKfnPdU9Q
5)脱落防止ヒモの取り付け
https://youtu.be/CziJ90h5qLE
先日の夜 21:30頃に携帯にお電話あり。不審な電話では?と思い、SMSで応答させていただいたところ、充電式耳かけ型補聴器の充電器をご自宅にお忘れとのこと。夜20時過ぎにおいでになり、私どもの手元の充電器をお貸しすることになりました。翌日、ホテルのフロントにお預けいただけた充電器をホテルに取りに向かうとお手紙が添えてありました。お孫さんの合唱コンクールを聴きに京都から松山においでとのこと。お役に立てて幸せです。
ご高齢者用のイヤモールドです。ちょっと字が小さいのですが、「みぎ」「ひだり」のシールを埋め込んだカナル型イヤモールドを自作しました。文字が小さくても、文字数でわかるよう「右」「左」の漢字ではなく、ひらがなで。シールではなく、埋め込んであるので、剥がれません。イヤモールドを自所作成しているので思いのままです。
補聴器の調整装置である noahlink の最新機器「wireless 2」を導入しました!! 本体のデザインはほぼ同じなのですが、表面に「2」と裏の差込がUSB-Cに変わりました。使ってみたところ、少し補聴器への書き込みが速くなったような気がします。
テレビアダプターを使用するとテレビの音声が補聴器に無線で飛んでくるのでテレビの音声が明瞭に聞こえるようになるのをご存知でしょうか? このたび、テレビアダプターのユーザーさんが自宅でのラジオの音声も明瞭に聞きたいとのご希望があり、いろいろと試した結果、RCA音声ケーブルを分岐するケーブルを使用すると、テレビの音もラジオの音もテレビアダプターから補聴器に飛ばすことができました。何と切り替えも不要で、ミキシングされて送信されます!! 私自身も大発見でした。光デジタルケーブルを接続すると光が優先されますので、RCAを使用する際には光を抜くことが必須です。
今日の10時にご予約のお客様のイヤモールド。イヤモールドでクリア色・カナル型は自所生産していますので、11時にお帰りで15時には完成しました。来週10日に取りにおいでいただくようにご予約をいただきました。
「補聴器を落としたら割れた!」と急なお電話。
補聴器は生活になくてはならない存在ですから、補聴器を預かって修理をする間はお困りになってしまいます。そこで、まずは割れた部分をロックタイト(瞬間接着剤)で接着。破断線をドリルでならし、最後にUVプラスティックを塗布し修繕終了。10分もしない内にお返しできました。もちろん無料です。
耳かけ型RIC補聴器のお持ち込み・再調整のご希望方がおいでになりました。ご覧の通りのGain不足です。 RIC補聴器の場合は、先端のレシーバを交換することで増幅に余裕を持たせることができます。今回は、80レシーバから105レシーバへの交換で装用閾値を上げるができました。6k,8kHzは次回以降、周波数圧縮変換(FC)機能のONにするかどうかを検討することに。
ご本人様は補聴器の買い替えなしに聞こえが大きく向上し、ご満足してお帰りいただけました。
年末年始も営業しています。昨日、補聴器調整においでになった方のデータです。某販売店で補聴器を両耳分2台を2年前に自宅訪問販売で購入されたとか。まず、語音明瞭度を見て「両耳装用はない」と思いました。左耳に補聴器を付けると余計に聞き取りが悪くなる様子だったので、右耳のみ補聴器を装用するようアドバイス。この利得だと十分に聞こえないと思いました。十分な検査や評価とフォローが行われないと補聴器に対する信頼が落ちるので残念だなぁと思いました。
日本聴覚医学会 補聴器適合検査の指針(2010)
2023年12月29日はスターキー社の耳あな型補聴器のお客様への納品があります。お客様のご要望として「紛失防止のヒモを付けて欲しい」とのお声を伺っておりましたので、事前に補聴器の取り出し用テグスをリング状のものでオーダーしておき、今日、それにメガネを首に掛けるヒモを付けさせていただきました。明日のお引き渡しにて、「聞こえるお正月」をお迎えいただけるようになることを私もうれしく思います。
12月25日、愛媛大学医学部耳鼻咽喉科「補聴器外来」の引き継ぎを行いました。教え子だったS言語聴覚士さんが産休と共に異動、同じく教え子のI言語聴覚士さんが同じく異動となるので、2024年1月以降、補聴器外来をお手伝いさせていただくことになりました。約1年ぶりの復帰です。この間のいろいろと変わった点をお教えいただき、修正点も確認できました。年明けは1月15日(月)午後から診察室6番にて担当入り致します。
2024年1月から毎週月曜日の午後、愛媛大学医学部附属病院耳鼻咽喉科補聴器外来に復帰することになりました(写真は去年撮影)。昨年までは学生さんの指導も兼ねていましたが、今度は補聴器外来のお手伝いが中心です。附属病院耳鼻科補聴器外来は「特殊外来」ですので、1)地域の耳鼻科医院から附属病院の午前中の耳鼻科診察をご予約いただく、2)午前中の診察後、月曜午後の補聴器外来をご予約いただくという順序になり、補聴器外来を直接ご予約いただくことはできません。
とある補聴器ユーザー様からのご要望=<職場の電話機からの音が回りの音が邪魔で鮮明に聞こえないので補聴器で直接、聞きたい>とのこと。ご自分のスマートフォンとはBluetooth接続できているそうで、問題は職場のビジネスホンとの接続です。そこで、今回、受話器用録音アダプター「ELPA TEA-041」とご使用の補聴器メーカーが出している「リモートマイク+」とを組み合わせたところ、バッチリ。会社のビジネスホンの音が補聴器から聞こえるようになりました。このような補聴を助ける機器を「補聴援助システム」と呼びますが、原語は「Assistive Listening Devices(ALD)」。これを「補聴援助システム」と邦訳したのは私の仕事です。補聴器の専門家はALDの専門家でもあって欲しいと願っています。
昨年まで今井秀雄先生の後任として、この研究会の世話人を担当していました。開業に伴い、世話人を引退しましたが、私の師匠である大沼直紀先生も今年限りで引退とのこと。研究会というのは常に若い力を入り込ませないと衰退していくと実感しています。教育系からの新世話人の先生には次世代を担って、補聴研究会の新しいページを拓いていただきたいと期待しています。
https://www.mediproduce.com/.../contents/kenkyu_hocho.html
久しぶりに初代Auricalのメンテナンス。Auricalはオージオメータ、補聴器特性試験装置、それに実耳測定装置が備わった優れた測定器でした。その初代が今も無事に動いています。たまには起動して Windows7(もちろんネットにはつなぎません)が立ち上がるか、Auricalが動くかどうか確認しないといけないと動かしてみました。実耳測定はこの初代Auricalが機能が単純でわかりやすく、かつ騒音抑制機能が付いていて、わずかな雑音をスムージングしてくれるので、綺麗な特性が得られるのです。西日本の聾学校には多く採用された測定器です。
滋賀県近江八幡市のハートランド推進財団の機関誌「はーとらんど通信」の第12号に、7月22日に近江八幡市で行った私の講演についてご紹介いただけました。なんと、講演の全体が視聴できるYoutubeの二次元バーコードも添えて下さいました。西川吉之助の偉業が故郷の歴史に刻まれますことをうれしく思っております。
聴覚障害児教育に口話法を!「西川吉之助の偉業」講演
https://youtu.be/k3cI7True8k
多くの皆様が躓くポイントとなる過去の授業映像(字幕付)を少しずつ公開していきます。聴覚を学ぶ学生さんはご自分の学校での授業の理解に役立ててください。
1.気導聴力検査におけるマスキングの考え方
https://youtu.be/iTPqVpQy4Ik
2.実耳測定の概念と利用法:乳幼児の補聴器フィッティング
https://youtu.be/8BWs_bjGkro
3.補聴器概論(15回授業の1回目)
https://youtu.be/3sNk5gnut7Y
4.耳型採取の方法
https://youtu.be/uGAxdXxrj78
5.イヤモールドの製造法
https://youtu.be/PWd0b67P6Cc
今後も少しずつ公開していきます。
<日本のスピーチレンジ入りオージオグラムを書き換える研究>
「日本語Count-the-Dots Audiogramを利用した補聴器の装用状態の評価法」立入哉(補聴器相談室・愛媛)・南垠景(ブルーム補聴器)、Audiology Japan 66(4) 255-263 2023年8月が発刊されました。
南垠景さんは韓国・順天郷大学特別支援教育学科から愛媛大学交換留学生で1年間留学の末、愛媛大学教育学研究科特別専攻教育専修にて修士(教育学)を取得しました。ここでの修士論文ではAIとSII(Speech Intelligibility Index)との相関を書いたのですが、詰めるべき点があり、本研究の基礎データを取り直しました。データの誤りなどを修正後、研究をAIに絞り、Count-the-Dots Audiogramを完成させることができ、最終的に原著論文に仕上げることができました。
日本語CDA(Count-the-Dots Audiogram)は、下記からダウンロード可能です。
https://www.h-tachi.com/JapaneseCDA.pdf
オーティコン国際シンポジウム2023、デマンド社日本法人50周年記念パーティーに参加してきました。パーティーのゲストには梅沢富美男氏がおいでになりました。夏木いつきさんのお宅と私の自宅が近い(近いと言っても歩いて10分ぐらい)などという話をさせていただきました。梅沢富美男氏の右隣の方を養老孟司氏だと思った方がおいでましたが、一般財団法人日本財団電話リレーサービス理事長の大沼直紀先生です(笑)。
以前、取材された内容が書籍の中で取り上げていただけました。APD(聴覚情報処理障害)をどう教育現場で理解していただき、対処していくかにはまだまだ様々な課題があるように思います。
https://books.google.co.jp/books?id=2C-oEAAAQBAJ&lpg=PT39...
昭和大学耳鼻科での補聴器外来、愛媛大学耳鼻科での補聴器外来と、補聴器外来を27年間、担当してきました。高齢難聴者の男性の解決したい課題 1位は「TVの声が聞こえない」、2位「電話の話が聞き取れない」、3位「奥さんの声が聞こえない」。女性の第1位は「ご主人の声が聞こえない」、2位「電話の声が聞こえない」、3位「TVの声が聞こえない」のような気がしていました。そこで、とりあえず、3社分のTVストリーマを並べて、実際にTVストリーマを通じた音を聞いてもらおうとセッティングしてみました。光ケーブルの3分岐などという好都合な製品があり、3社のTVストリーマを体験いただけます。
先日、Audiology Japanに掲載された論文「聞き取り困難を訴える成人例に対する聴覚情報処理障害(APD)評価アプリの適用」が、J-STAGEから無料公開されました。下記より、公開URLにリンクしております。https://researchmap.jp/read0189053/published_papers/41719427
補聴器のメンテナンス道具を並べました。左:超音波洗浄機(イヤモールドなどの洗浄に使う)、中央:バキューマー(補聴器の中の水滴や耳垢などを取る)とドライヤー(チューブを曲げたりするのにも使う)、右:UV照射器と研磨箱(耳かけ型補聴器のシェルやイヤモールドの修正に使う)。ハードのイヤモールドは翌日仕上げで自所生産できます。CIC補聴器のテグスの付け替え、耳あな型補聴器やイヤモールドが耳にあたって痛い、シェルのひび&割れ、フェースプレート外れなどはその場で修理をさせていただきます。
補聴器関連では最も信頼できる論文が掲載される「Audiology Japan」の最新号(2023年4月発行 66巻 2号 p.108-114)に掲載された原著論文「タブレット端末等を用いた雑音下聴取スクリーニングアプリの開発」 が、早くもJ-STAGEにて無料にて読むことができるようになりました。下記のURLからJ-STAGEに飛ぶようになっています。
https://researchmap.jp/read0189053/published_papers/41622102
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